新年ワカサギ釣行

糠平湖へワカサギを釣りに行った。先シーズンは台風の影響で全面凍結後でも湖水が濁り、ほとんどワカサギは釣れなかったという。今年は濁りもなく、平年通りの釣果に戻りそうだということではあったがどうなるか。

しばらく使っていなかったワカサギ用のテントが直ったのでそれを持って行った。

入口のファスナーが壊れていたのを最近やっと修理に出したのだが、修理に7000円ほどもかかってしまった。

15年近く前にインターネットオークションで8000円で買ったテントに7000円もかけるというのは、いかがなものか。

しかしこのテント、非常に使い勝手が良くお気に入りの逸品であった。しかも現在は生産されていない。

湖上の満月

釣り場近くの駐車場で車を降りると、明るい月が出ていた。

しばらく駐車場で月光に照らされる森を撮影、そして湖上に出てからは暗いうちから釣り始めているテントを撮影、さらに朝焼けに染まる大雪山の山々を撮影。なかなか本来の目標である魚釣りが始まらない。

直したテントと満月と朝日に染まる山々

さて、そろそろ釣りをしようかと糸をたらすがテントの中で穴まで凍る寒さだったので、暖房に火をつけようとするが寒すぎてガスが気化しない。しかたがないので、シングルバーナーのガスカートリッジを腹の中に入れてしばらく温めた後に火をつけ、その暖でさらに暖房のボンベを温め、火をつけた。

多くの人々が集まる場所から、少し離れてテントを張った。

この湖で釣りをする時には大抵そうする。

まず湖の深い底に寄せ餌をいれ、穴に仕掛けを落とす。底におもりが付いたら、あたりがわかるぐらいに糸を張る。竿をしゃくって誘いピタッと止めて糸や竿先に変化がないか見る。プルプルというあたりは既に魚が掛かったあたり、ふわっとしたあたりは魚がくわえたあたりだ。そのふわっとしたあたりであわせると針がかりしやすいし、釣ってやったという快感がある。

友だちや娘と話をしながら釣るワカサギも楽しいが、一人小さなあたりに集中し、「ほら乗った。俺って天才!」!などというマニアなワカサギ釣りもまた楽しい。

電動リールと手巻きとは一長一短

とはいえ、完全な変態釣り師になれないのが私であって、テントの外のあまり美しい青空と雪景色に釣りを止め、昼頃に湖上ハイキングに切り替えた。120尾ほどの釣果は多いとは言えないけれど、家族が食べる分としては十分だ。

糠平湖名物のきのこ氷や、動物たちの足跡、頭上を飛ぶオジロワシなどを見ながら20分ほど歩くとタウシュベツ橋梁についた。

昔はこの橋のたもとのあたりでルアーを投げたこともあるが、最近はワカサギ釣り以外で糠平湖へ来ることはない。最後に来たのは娘がよちよち歩きの頃だったから今から13年ほど前になるのではないか。少し崩れてきてはいるが、久しぶりに見たタウシュベツの印象は以前のそれとあまり変わっていないように感じた。

糠平湖名物 きのこ氷

フロストフラワー 相当に冷えた水辺で見られる。冬の花。

釣り場に戻り、釣り道具を片づけ駐車場に戻ろうとすると、近くにオジロワシがとまっていた。

丁度バックにタウシュベツ橋梁が映りこむいい位置だ。

警戒心が強い鳥なので、すぐに飛んでしまうだろうなと思い、カメラを構えたが逃げずにモデルを務めてくれた。

釣り人の残すウグイなどの魚を狙って住み着いているのだろう。人への警戒心もそれだけに薄いのだと思う。

帰ってからワカサギをから揚げや天ぷらにした。

釣りたてのわかさぎは旨かった。