2020年5月 十勝の森で鳥を見て、魚を釣って、昼寝して。

川の横でラーメンを作った。

毎年この時期に夏鳥を探しに行くのだが、そのコースは大体いつも決まっている。

標高が上がるにつれて桜の咲き方が違うのも毎年と同じで、平地で満開の桜もちょっと山へ行くとチラホラ咲いているという状況だったし、もう少し山奥へ入ると蕾はまだ固かった。

午前中に行った山には、キビタキにオオルリ、イカル、ビンズイなどこの時期この山で見られる鳥たちが次々に姿を見せてくれた。ただ、渡ってきたばかりらしいキビタキやオオルリはまだ囀らないので見つけるのがなかなか難しい。見つけるのが難しい反面、この時期のオオルリは、枝の低いところに止まって撮影しやすいイメージがある。が、このイメージが真実かは知らない。

平地の桜は満開だった。ニュウナイスズメ♀

春、この山にはいつもイカルがいる。

渡ってきたばかりのオオルリは、比較的低い枝にとまってくれるような気がする。

この日、この山ではアオジよりもクロジを多く見かけた。

ビンズイがたくさんいた。

山の上の湖はまだ氷がとけ残っていた。

午後はもっと山奥へ行った。

渓流の淵を箱メガネで覗くとオショロコマがいた。

ルアー竿を用意してスピナーを投げ込むとすぐに食いついた。写真を撮って川に放し、もう一度瀬にルアーを送り込むと、別のオショロコマがヒットした。いくらでもいるようだ。3,4匹釣ったところで釣りはやめた。そして車から椅子とシングルバーナー、コッフェルを出してラーメンを作った。

このコッフェルは今年新調したもの。

腹が一杯になったら眠くなったので、そのまま椅子にもたれて昼寝をした。誰もいない春のせせらぎを聞きながら寝る贅沢さ。

暫くうつらうつらしていたら、コマドリが鳴くので枝を透かして探すと、いた。

コマドリはなかなか近くでゆっくりと姿を見せてくれないので、木の陰に隠れて慎重に観察した。するとほどなく求愛のダンスを始めた。

随分長く観察することができ、動画も撮ることができた。結局あのオスの求愛行動は成功したのだろうか?メスがどこかに飛び去ったところを見ると…フラれたな。

朝早くから夕方まで、1日中森の中で過ごした。

コロナで巷は大騒ぎだが、私の遊びにコロナも自粛も緊急事態宣言も関係ないのだ。

サクラ満開の平地から、雪残る山奥までを一日中楽しんだ。