
晴天無風。遠くにタウシュベツが見える。
上の娘と、その友達、それから犬を連れて糠平湖へワカサギを釣りに行った。
娘とその友人は小学校から高校まで同じ学校で、ずっと一緒に登校していた仲だ。
そういう仲良しの女子高生は本当にやかましい。
行き帰りの車も、なぜそんな近くでそんな大声で喋り、大声で笑わねばならぬのだ。
耳鳴りを覚えつつ、糠平五の沢へ着いたのは、いつも行く時刻よりずっと遅い、日がだいぶ昇った頃だった。
駐車場がいっぱいで一番端にぎりぎり止めることができたが、そんなことは初めてだった。釣れていないという情報だったので、この混みはコロナの影響だろう。コロナが流行して、キャンプ場や釣り場などが混み始めたのを強く感じる。
湖面が見渡せるところへ出ると、テントが固まって立っているのが見えた。これはラッキーだ。私はいつもテント村から外れてテントを張るので先行者のテントは1箇所に固まってくれていた方が良いのだ。

テント村が固まっているのが嬉しい。
テント村を通過し、誰もいないところにテントを張り、穴を三つ開ける。イサザを投入して、娘たちの仕掛けを用意する。仕掛けは1.5号にした。今年はサイズが小さいのだ。
仕掛けを入れてすぐ、娘の友達の竿にアタリがある。
「これって魚ですか?」
と、巻き上げると最初のワカサギがすぐに釣れた。
娘も同じく、着底してすぐにアタリがあって、すぐに釣り上げた。
それからは途切れることなく釣れ続けた。2匹3匹つくのは当たり前だった。
それで、私は竿を出すのをやめた。
彼女たちの魚を外したり餌をつけたり。
手羽先を炙ったり、うどんを作ったり。
まあこれは連れて行くと言った時点で想定内だ。
彼女たちのうるささも想定内だったが、人混みから離れたテントだったとしても、一番近いテントの人には彼女たちの恥ずかしい会話は聞こえたろうな。
昼に釣りをやめるまでに、お互いに100匹弱くらい釣ったが、慣れている人が釣れば3、4倍は楽に釣ったと思う。

昔よく行った温泉が改修されて綺麗になっていた。
帰りに温泉に寄った温泉もコロナ対策で人数制限をしており少し待たされたが、その分人が少なくてゆったりと入れて良かった。
夜は我が家でワカサギを唐揚げにして食べた。
と言っても、唐揚げだけとはいかず、唐揚げの他にもパスタやら何やら育ち盛りの娘たちの腹を満たすために相当量の食い物を作ったのだがね。
この春から娘は大阪の大学に行き、娘の友人は札幌の学校へ行く。
彼女たちの新しい世界は、どんなだろうな。