野鳥と星空

またもや娘と過ごした1日。昼間は野鳥の写真を撮りに行き、夜には星を見に行った。

去年あたりから下の娘に時間を割いているのはどうしてだろう。

それはもしかすると、上の娘にしてやってきたことを彼女にはしてやれていないという罪悪感なのかもしれない。

上の娘とは小さい頃から公園に行ったり、カヌーに乗ったり、釣りに行ったりした。小学校へ上がる前に二人で川へキャンプに行った。けれど下の娘には上の子ほどはそういうことをしてこなかった。それは私の気持ちの問題とかそういうことでは多分なく、姉がいるとかいないとか、一人っ子だとかそうでないだとか、そういう仕方がない状況はあったのだけれど。

スキーに行ったついでに撮ったフクロウ

前置きが長くなったが、下の娘が野鳥の写真を撮りに行きたいというのでカメラを1台手渡して二人で出かけた。

彼女にも撮れそうな野鳥は水鳥なんだろうなあと思ったので、水場を中心に回った。また、神社など人が集まるところも比較的野鳥の警戒心が薄いので好都合だ。

ハクチョウ、マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、コガモ、オナガガモ、スズガモ、ミコアイサ、カイツブリ、アオサギ、ダイサギ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、アカゲラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、ハシボソガラスと20種ほどの野鳥に出会えた。

ダイサギは少し前までは十勝では珍しかったが、今は結構見られる。

娘の案内としての鳥見のつもりであったが、ちょっと前までは真冬には見られなかった野鳥が見られるようになっていることなどを知り、私も勉強になった。ダイサギやヤマガラに会えたり、カイツブリが魚を上手にとるシーンを何度も見ることができた。

将来カメラマンになろっかなーという娘のその安直さがちょっと嫌。

2年前までは刺身が食べ放題だという理由だけで、漁師になると言っていた娘。

なんか、私に似ているんだよなあ・・・。

午前中で鳥見を止め、夜は二人で星を見にいった。

私はかねてから星空の写真を撮ってみたかったし、娘は満天の星空を見たことがないので、ぜひ見たいと言っていたのだ。

この日は丁度月の出ない夜で晴れていたので好都合だ。

帯広を背に車を走らせるとあたりはだんだん街の灯りからは遠ざかっていき空が暗くなってきた。車のヘッドライトがまぶしくて車を運転しながらでは星はあまり見えないけれど、経験から車を降りればたくさんの星が見られるのはわかっていた。

山の麓の川のほとりに車を止めてヘッドライトを消し、娘に降りてみろと促した。

車を一歩降りて空を見上げた娘が「うわあ」と大きな声をあげた。

寒い中だったが、寝そべって空を見上げたり写真を撮ったりして過ごした。

初めて見る天の川、初めて見る流れ星。

いつか大人になった時、この夜のことを彼女は思い出したりするのだろうか。