午前クマゲラ、午後爆釣

いい天気だった。

午前中は、以前クマゲラが巣作りをしていた森へいってみた。

あの巣穴を子育ての場としているか不安だったが、行ってみると丁度メスが顔をのぞかせていて安心した。

メスは時折外に顔を出す。どうやらオスとの交代時間が来ているのに、オスが現れないようなのだ。

じれったいように鳴いては巣穴に引っ込み、しばらくするとまた顔を出す。

クマゲラの巣から死角になるような場所に椅子を置き、ゆっくりとした時間を過ごした。

森の中は丁度良い気温で、木漏れ日が美しかった。

数時間後、遠くからオスの鳴き声が聞こえて来た。メスは巣穴から顔を出し、何度か鳴いた後巣穴を飛び出した。

ほどなくオスが巣穴に入り、卵を温める係が交代した。

森の中ひとり、クマゲラ夫婦のやりとりを擬人化してセリフをはめてみたりしながら、その様子を観察した。「もう交代時刻なのに、あの人ったら、全然帰って来ない。何しているのかしら。」

オスが巣穴に入ってから1時間半ほど待ったが、オスは一度も顔を出さなかった。

卵を温めているのだから、普通はそうそう外を伺うのはおかしいと思う。

やはり、さっきのメスが頻繁に顔をのぞかせたのは、オスが遅すぎてイライラしていたのに違いない。

午後は、山の湖にカヤックを出した。

辺り一面からセミの声が聞こえていたので、今日はもらったと思った。

案の定、魚はいくらでも釣れた。

夕方からは特に反応が良く、17:00くらいからは、投げれば魚が必ず出るパラダイスの釣りだった。

トップで釣っているので、出る魚の何割かしかキャッチできないのだが、それでも相当数のニジマスを釣ることができた。

日が暮れてくると、熊が少し気になるのだけど、あれだけ釣れるとやめられないなあ。

1日中遊んだなあ。

お気に入りのセミルアー(スズメバチカラー)も、ボロボロになってしまった。