カラフトマスを釣りに

景色を見るだけでも価値がある。とは思うが、見慣れた景色でもある(^-^;

毎年1度は知床にカラフトマスを釣りに行く。

いつものようにY氏とN氏と一緒だ。
そして、大体毎年「なあ、ここへ来るようになって何年たつかなあ。」「何回船に乗ったかなあ。」という話題になる。一応そこそこその時には、なんらかの答えを出すのだけれど、だれも覚えておこうなどとは思わないし、そもそも記憶力のない人間ばかりだから、毎年同じ話をするはめになる。きっと来年も同じことを言っているに違いない。

そして毎年同じように前日に羅臼のふくちゃんの家で酒をたらふく飲み、次の日は重たい頭を抱えて釣りをする。そして毎年同じようにたいして釣れない。

ふくちゃんがくれたシマエビ。民宿で食った。

初めて泊まった民宿も悪くなかった。1泊1食で7500円だった。

ただ、今年はふくちゃんの調子が悪かったので顔を見てお土産だけおいて、民宿に泊まった。ふくちゃん夫婦と話ができなかったのは残念だが、おかげで次の日は比較的体調良く釣りができた。

釣り場には20名程度の人が入った。

朝一は多くの人が流れ込みの前に陣取った。N氏がファーストヒットをとばし、その後も連荘で魚を釣り上げた。

モイレウシはきれいな釣り場だ。

おれにも来ないかなあと思っているとグッと重みが加わり、1尾目が釣れた。小さいけれど銀ピカの雄だった。

数日前から調子よく魚が上がっているという噂だったが、そういう話は話半分に聞いていた。しかし、実際それなりに魚は釣れたし、この時期にしては銀色の魚ばかりだった。

10尾中メスは2尾だけだった。

あたりが遠のいたころ、Y氏は右側の岩場方面に移動し、私とN氏は左側の岩場へ移動して魚を狙った。

左側の岩場では急深の足元に魚の群れが回遊していて、ほとんどキャストもせずに一本釣りのようにカラフトマスを釣った。

右側の岩場で釣っていたY氏によると、そちらにもたくさんのカラフトマスがたまっていて、上手な人はひっきりなしに釣り上げていたそうだ。

3人とも釣れることはあまりない。

珍しく3人とも釣れた釣行だった。いつも釣りのかえりにふくちゃんに会って釣果を報告するのだが、たいていばかにされ笑われる。今回は胸を張って報告したかったのだが、会うことができずに残念だ。がんばって来年も釣ってふくちゃんに自慢したい。

私は色のついた魚を数匹リリースしたが、色の良いのは全て欲張って持ち帰ったものだから、家に帰ってから8本もの魚を処理しなければならなかった。捌き、焼き用、刺身用と切り分け、あら汁を作り、みそ漬けを作り、イクラの醤油漬けを作り、中骨を焼いた周りの身を使ってふりかけを作った。次の日は仕事だったが、ここで苦労しておくと翌日からの食生活が豊かになる。カラフトマスは美味い魚で、いろいろな料理に合うが、今回初めて干物も作った。2日ほど干したものを後日炭火で焼いて食ったが、これもなかなか美味かった。

ルイベをカルパッチョにしたもの。パルメザンチーズを薄くスライスしたものを載せるのがポイント

干物を炭で炙ると表面にあぶらが浮いてくる