知床カラフトマス2019

今年は本当に釣れていないという話で、立ち寄った羅臼の友人ふくちゃんは、「今年はまだ1匹しか見ていない」と不吉なことを言っていた。

全く釣れていないという情報は事前にも入っていたのだが、それでも早朝に港に着くと、30名以上の釣り人が暗闇の中ひしめいていた。一番いい時期の日曜日とはいえ、この釣れてなさでこの人数は驚いた。前日土曜日は雨で相泊への道が通行止めになり渡船が中止になったそうで、土曜日できなかった面々が今日あるていど合流したということなのだと思う。

釣り場は、奥の滝の下にした。

たくさんの釣り人たちの一番最後に釣り場に到着すると、いつも魚がまわってくるあたりが空いており、ラッキーとそこに陣取った。

1時間ほど粘ったがあたりはなかったので、人がたくさん入っているワンドの一番端に移動した。そのワンドでは時たま、だれかが魚を掛けていたのだ。

移動してもアタリやモジりなどの魚の気配はなかったが、しばらくすると魚がヒットした。やったぜと巻いてくると、20mほど先の海藻地帯で魚が止まってしまった。どうやら密集する海藻に入り込んでしまったようだ。

強いラインを使っているので大丈夫だろうと、強引に引っ張ったらバレてしまった。せっかくのファーストヒットだったのに残念だった。口切れをしてしまったのかもしれない。慎重にやればよかった。そして、その後30分ほど、全く当たりのない時間が過ぎた。

この日は、釣れなかったら同じ場所で回遊を待つのではなく、魚を探すという作戦を立てていたので、その場所も見切りをつけ、魚を探す旅に出た。

海面を凝視し(今日はそのために初めてメガネも持ってきた)、魚を探すと、釣り人たちから随分離れた場所で一瞬水面に背びれが見えたような気がした。

少し高い岩に乗って、じっと眺めていると海藻もゆらゆらしているが、その間に背びれを見つけた。しかも複数匹いるようだ。

ルアー単体でやっていたのを、浮きルアーに切り替え、魚が見えたあたりをゆっくり引いてくると、間もなく魚がヒットした。

少し色が付き始めているが、まあまあの型のメスだった。

その後もう一尾追加したが、これも色付きだった。どうやら居付きの小さな群れがいるらしく、他にもまだ何匹は確実にいそうだった。

一緒に行った友人にも釣らしてあげたいと思い、友人を呼びに行った。その後私も彼も1尾追加したが、その後群れはどこかに行ってしまった。一人でこっそり群れを刺激しないように釣ればもう少し数を稼げたと思う。我々が釣っているのを見て寄ってきたルアーマンも含め3人でルアーを群れの中に投げ込んだので、群れが散ってしまったのだろう。でも、まあ、みんなで釣ればいいと思う。魚がたくさんいる日なら、いくらでも釣れる魚なのだから。

釣れていない中、坊主も覚悟したが、自ら魚を探し出し釣果につなげた自分を「さすがだぜ」と褒め、今回の釣りは数こそ出なかったが上出来だったのではないだろうかと思いつつ、釣り人たちがたくさん集まり場所に戻った。

初めに私が入った場所にいた釣り人に「釣れましたか?」と聞くと「20くらいですかね?」との答え。「・・・!」一瞬言葉を失ったが、どうやら1時間ほど前にそこだけたくさん群れが入って来て、爆釣をかましたらしい。「色のいいのだけキープしていたんですが、竿を折っちゃって止めました。」とのこと・・・。

ついさっきまでは、最初のポイントにさっさと見切りをつけた自分を「なんて的確な判断だったのだろう、ぼくってかっこいい」と思ってうぬぼれ上機嫌だったのですが・・・。粘ったら群れが入ったってこと!?いやあ、やっぱりいつも通りなのだなあ(笑)

でもまあ、今回の釣りは満足だ。楽しかった。

友人にもヒット!なかなか良いメスだった。

毎年恒例の知床釣行、行き帰りの飯や買い物、ふくちゃんに会えることなど楽しみは釣りだけではないが、帰りに寄った中標津の回転すしやはひどかった。最近イワシが獲れているので、イワシくらいは美味いのがあるかと思ったら、そのイワシが一番まずかった。あ、でも行きに寄ったラーメン屋はそこそこ美味かったなあ。

行きに寄った中標津「あら陣」 えびそば味噌

よね丸さんには、2年連続で泊まっている。